ブログ稽古 第四弾 / 拳頭に当てる
今回は技の仕方ではなく、技を当てる個所について触れていこうと思います。
そもそも空手の技は骨を相手に当てます。
中足(チュウソク)、背足(ハイソク)、カカト、足刀(ソクトウ)、膝、
拳頭(ケントウ)、鉄槌(テッツイ)、手刀(シュトウ)、猿臂(エンピ)、などなど。
骨に当てないと痛くないですからね。
空手は素手と素足で戦いますから、ここは拘りたいところです。
空手の本質がここにある、と言ってよいのかも。
その中で今回は拳頭(ケントウ)について触れてみます。
空手の象徴といえば、なんと言っても正拳(セイケン)でしょう。
この真っ直ぐなパンチは教典にも書かれているように(1巻の11ページ)「握り」がとても重要です。
同時に、当てる所の「拳頭」は「握り」と同じくとても大事なので、セットで覚えていきましょう!
さて、先ずは握り方ですが、小指の第一関節から人差し指までクルクルと丸め込みます。
すると、手のひらの皮が手の中で潰れて嫌な感じがしますが、それが正解です。
そして、最後に親指で締めていきます。
でも、人差し指の下に親指が来る人が多い。
これでは正拳を当てた時に人差し指の第二関節が当たってしまい突きの威力は激減。
親指を締める時は先ず爆弾のボタンを押します。
そこから人差し指と中指を包むようにグイッと丸め込んでいきます。
何度も何度も試して正しい握りをマスターしましょう!
あとは拳頭に当てる、ということですが、拳頭とはそもそも人差し指の付け根の関節です。
いくら正しい握りが出来ても、正しい手首の角度を覚えない限り、拳頭に当てることは出来ずにやはりイマイチな突きになってしまいます。
正拳をミットに当てさせると、小指のほうに当てる生徒が殆どです。
何気なく腕を伸ばすと手首はこういう角度ですからね。
人差し指を獲物に向けてピンと伸ばしてみましょう!
手首の角度をキープしたままクルクル、グイッと握りなおします。
正しい握りと、正しい手首の角度を意識しながら、実際に何かに当てます。
ステイホーム週間なので、黙って家でコツコツ試しましょう!
特別なものを作る必要はありません。
拳頭の感覚を掴むには、壁や床やテーブルやら、ある程度硬いものに優しくコツコツ当ててみてください。
拳頭が安定して当てられるようになったら少し強めに当ててみます。
次第に当たる瞬間のインパクトで握りを意識すると良いでしょう。
先ほどの、手の皮がつぶれる嫌な感じを予め作るとやりやすいです。
つぶれた感じを残したままチカラを抜き、当たるインパクトで親指と小指を締めなおす。
動物が獲物を捕らえる瞬間のようなイメージです。
捉える瞬間にガブッと!!!。
是非試してみてください。
それでは。
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