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  • 11月の予定

  • 11月14日(木) お休み

  • 11月15日(金) お休み

  • 11月29日(金) お休み

  • 12月1日(日) お休み

  • 出来事の共有

    日々雑感

    出来事の共有

    誰よりも大きな声を出すのが彼の取り柄です。

    でも、その日は様子がおかしい。

    道場に入るときから、どこか塞ぎ込んでいました。

    稽古が始まっても、なんだか上の空です。

    「コラコラ、しっかりなさい…..」

    こっちの助言も右から左へ流れるばかり。

    1度ならまだしも、2度目3度目となるとこっちも黙っちゃいられません。

    それ相応の雷を落としたわけです。

    学校で何かあったか聞くと「いじめられました」との事でした。

    どうやら、2人の子にちょっと意地悪を言われたみたいです。

    大したことがない、何をそんな事で、とは身勝手なこっちのセリフ。

    当人はそれを引きずっている。

    それが事実です。

    その子達のせいで、力が入らなかった。

    その子達のせいで、私に怒られた。

    これも事実です。

     

    キッズに言いたいのは、先ずは物事を大袈裟に深刻に捉える前に、ちょっと待て、とー。

    子供達が集まる学校では、ある程度の悪さやイザコザ、問題が起きるのは自然な事です。

    その時は嫌な事でも、将来の為の良い経験に出来る、と言う事です。

    ただ、やはり子供ですし、何がどれくらい深刻なものかなんてわかるはずがありあません。

    それに今は、例えばちょっとぶつかっただけで「暴力」と大袈裟に騒ぎ立てるような世の中です。

    学校も家庭でも、問題を起こさないようにする事で頭いっぱいのように感じます。
    (勿論全部ではないでしょうが)

    だから、少しでも問題が起きれば、”悪事”と決めつけては、その火消しにアタフタするのです。

    周り(大人)がアタフタすると、子供は不安になるのは当然です。

    物事を安易にネガティブに、そして大袈裟に捉えやすくなると思います。

    折角の経験を将来の為に使えないのは勿体無いー。

    そこは「ヘイヘイ、それは将来の為の良い経験だぜ」って一言いってあげれば良いと思うのです。

    一緒に考えてあげれば、それは大人の為の良い経験にもなるのですから。

    まあ、どっちにしろ、つまらない事で足を引っ張られるのはいただけません。

    やれる事とやる事はしっかり出来た方が自信に繋がりますからね。

     

    空手は大声を出す事によって一生懸命取り込みやすい、という利点があります。

    一生懸命稽古したら、一瞬でもその事は忘れるハズです。

    それで、フと思い出した時には客観的に判断出来ると思います。

    大抵の事が「あっ、大した事ないな」と気付くのではないでしょうか。

    そういう経験から、自分の感情をコントロール出来るようになると思います。

    ひょとしたら「あっ、今日頑張れたのはアイツのお陰だ」なんて、感謝の幅が広がるかもしれません。

    こうしてプラスにした方が、結局はお得だと思います。

     

    きっといつの時代も混迷するのが教育現場だと思います。

    でも、何でもかんでもイザコザを起こらなくしてしまうのは、それは単なる大人のエゴです。

    悪事だけを責めるのもまた然りです。

    大事なのは、起きた事を当事者はもとより、指導者や親、皆が考え、どう共有出来るか。

    そこをどう良い経験として導く事が出来るか。

    教育者の腕の見せ所だと思います。

     

    稽古が終わりました。

    彼はいつものように人一倍大きな声で挨拶をして道場をあとにしました。

    彼の中で、一つ良い経験が増えた事。

    それと、一生懸命取り組む事の大切さが何となく伝わっていれば良いなと思います。


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