2018夏合宿 最終日
目覚ましが鳴ると、外から虫の音が聞こえてきました。
何となくだるい体に心地よく響くものです。
窓を開けると、朝露で湿ったヒンヤリした空気が体に当たり、目が覚める思いでした。
通常ですと、この時間は廊下でガヤガヤと子供達の声や
稽古支度を急ぐザワザワと忙しない音が聞こえてくるものです。
ですが、今年はシーンと静まり返っています……。
寝坊を心配しましたが、いやいや、いつもよりも早目に集合していました。
どうやらリーダーの意向だそうです。
一瞬、釣堀のおじさん達かと思いヒヤリとしましたが……。
さて、ランニングです。3位までは昨日と同じ順位でした。
2連勝は立派です。
今年は中3の黒帯2人が生徒全体のリーダーとなり、空手に勉強に皆をよく引っ張ってくれました。
そんな2人にもこんな時があったのです。
左の画像がチャー先輩で、初参加は2009年、彼が年長の時でした。
今回で10回連続の参加は不滅の記録と言えるでしょう。
右がトモユキ先輩です。初参加は2011年、彼が小学2年の時でした。
1度部活で参加出来ませんでしたが、それ以外はフル参戦の7度目も立派です。
黒帯になるには、チャレンジを継続して経験を積むこと。
「黒帯」とは、人前に躊躇なく出られる存在です。
誰よりも多くの経験を積める特権を得たといえます。
チャレンジに躊躇がない、ということは、それなりの場数を踏み経験を重ねる必要があります。
経験量により、物事をイメージしやすく、先を読むことが出来る。
状況に応じた適切なスタートがきれやすい。
だから積極的にチャレンジ出来る。
胸を張り”やることをやっている”という一番大事な自信を誰よりも多く得ることが出来るのです。
この2人の存在は何よりも説得力があり、合宿に華と締まりを持たせてくれました。
立派なものです。
さあ、早朝稽古は続きます。
頼もしいリーダー達。
合宿がスムーズに、そして充実して行えるのも、彼等のリードあってこそのもの。
経験をフルに活かして常に落ち着きを放ち、下級生達を包んでいるような印象を受けました。
さて、朝食後は午前の稽古前に帰り支度を済ませます。
さあ、いよいよ今年の合宿最後の稽古がスタートです!
稽古も無事終わりました。
なんとも言えない安堵感と達成感と充実感が入り混じったハヤシライスは格別でした。
昨日同様に、宿が用意した分全てが無くなりました。
今年も夏合宿が終わりました。
思えば、行きは台風接近が重なりヒヤヒヤしたものです。
でも、運よく予定通りに合宿はスタートする事が出来ました。
ですが、何のいたずらかわかりませんが、帰りは土砂降りに見舞われてしまいました……。
今年の夏は暑かった。
今までで一番暑い合宿でした。
そうは言っても朝晩は冷房なんていりません。
日中の日差しは強烈ですが、日陰は都内のそれとは比較にならないほど涼しかったです。
暑さのせいで虫もほとんどいなかったし、快適そのものでした。
さて、生徒のタイプ(性格、癖)は様々です。
どれもこれも良し悪しは表裏一体ありますが、大事なのはタイプを知る事だと思います。
稽古と生活とでタイプが変わることはありません。
稽古態度イコール生活態度で、全く同じです。
何となく、世の中が、他人の事を自分の事として受けとめるのは難しくなっている気がします。
人それぞれタイプは違いますが、成長の仕方は同じだと思います。
失敗と成功を繰り返しながら経験を積む事が成長に繋がると思うのです。
同じ稽古をするもの同士、人の失敗を理解し共有出来れば、助け合うことも出来ると思います。
そこから、感謝や我慢を感じることが出来るのではないでしょうか。
リーダー達を見ていて、威張ったり奢る生徒は一人もいません。
1つ1つの機会と経験を経てリーダーに成長しているからです。
きっと後輩達の状況や気持ちが理解出来るからだと思います。
リーダーになるには、時間と苦労がある。
だからこそ、自分を大切にすると思います。
そこから意地や競争心も芽生えて、相乗効果で皆が成長する環境になる事を願っています。
成長の度合いの違う生徒達がそれぞれの課題と思いを胸に3日間を共に過ごしました。
生徒それぞれが得た経験も感じた印象も様々だと思います。
でも、それが長い年月を掛けると、いずれ集約されていく、それが成長だと思います。
さて、こうして無事に合宿が出来るのも、皆様のご理解とご協力あっての事です。
快適な宿を提供してくださる森の家 久野屋さん
信頼おけるバスを手配くださるニュー埼玉ツーリストの中島代表
安全にバスを運行くださった銀河鉄道株式会社の川島さん
生徒の保護者の皆様
そして、合宿をチャレンジした生徒達
ありがとうございました。
コメントを残す