初めての大会
大会が近づいてきました。
大会といっても東京練馬支部内で行う支部内戦のこと。
とは言え、生徒の顔を見ていると、「大会」と名のつくものに対する熱や葛藤は、それが全日本だろうが何だろうがさほど変わりはないようです。
つまり、必ずや良い経験を積むことが出来る、そう言うことだと思います。
いつも最低限の緊張が欲しい。
いつも咄嗟に判断と行動が起こせるスイッチを持っていたい。
そんなふうに思います。
大会に参加するという事は、そこにも繋がる一つのチャレンジなのです。
大会用の当てる稽古が増えると、技をぶつけ合うことが苦手な生徒が多い事がよくわかります。
というか、ほぼ全員が苦手です。
初心者の子供は、当てることがまず出来ない。
組手が何なのか、空手が何なのか、タタカイと言われても……。
逃げることも、勝負することも何が何だかわからぬ間に人と向き合っているのです。
大会の説明以前にそこから話は始まります。
「実際に技を当てる事で技を知り習得する事が出来る。」
「同時にそこから痛みや加減も勉強出来る。」
実際に人に当てる事がどれだけ大変か、一先ずそこを理解してもらいます。
「暴力は良くない」とは教育上当然の事として触れられます。
でも、当然の事の割には中々経験出来ない現状がある。
幼少の頃から「手を出すこと」を極端に遮る風潮もあると思います。
経験させない頭ごなしの説明だけだと何となく不安に感じます。
さておき、先ずは互いが構えた状態で、技を限定して戦います。
最初は腰が引け、ワザと相手のいないところに空振りするしか出来なかった子が、勇気を振り絞り相手に向かっていくようになるのです。
つまりこれ、相手に向き合うと同時に自分に向き合っているということです。
充実感や達成感、ジワジワ湧き出るような自信は自分と向き合うからこそ掴む事が出来ると思います。
同時にスイッチが入らなければやられてしまうのも組手です。
それを知り人と向き合えば、嫌でもスイッチは入るもの。
「緊張感を持て!」
ならばそれがどういうものか
身を以って感じ知っておいて損はないと思います。
「まだ分からないから」
「まだ時期尚早だから」
初心者がよく言う言い訳です。
でも、分からないからやるのです。
時期を待っていたらチャンスは逃げてしまいます。
それ(今回の場合は大会)がどういうものなのか?
今の現状がどうなのか、課題は何なのか?
それが見えるのがチャレンジした人の特権です。
もうすぐ出場申し込みは締め切りますが、4,5歳の園児達も結構申し込んでいます。
その子達に何が出来るか?
おそらく、団子サッカーならぬ団子組手になると思います?!
でも、何となくでも悔しさや、嬉しさや、大変さや、皆で応援し合ったり助け合ったり励ましあったりと、感じてもらえば良いのではないでしょうか。
自信を掴むにはチャンスを掴む!
普段に比べ、よりチャレンジングなイベントごとがキーになると思います。
中でも、白帯から黒帯、大人と子供の全員で行う大会と、来月の夏合宿は大きな可能性を秘めています。
ぜひ、有効活用してください。
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