ブログ稽古 第五弾 / 中足をつくる
今回も前回同様に当てる個所について稽古していこうと思います。
今回は中足、前蹴りを当てる個所です。
後ろ蹴りがまっすぐ突き刺すミサイルのようなイメージならば、前蹴りは蜂がパチッと刺すようなイメージです。
威力こそカカトを当てる後ろ蹴りには及びませんが、後ろ蹴りのように後ろを向くリスクと複雑さはありません。
ですが、シンプルな技だからこそのシンプルな難題が前蹴りにはあるのです。
それは「中足に当てる」ということです。
中足(チュウソク)は数ある当てる個所の中でも一番難しい、というよりも一番当てるのに勇気が必要、つまり稽古が必要な個所だと思います。
単純に腕よりも長い足を使った真っすぐの前蹴りは、相手との距離も取りやすく、有利な間合い、角度、タイミングを取りやすいことから有効な武器になり得る事は間違いありません。
たとえ倒す前蹴りではなくとも、攻めるキッカケにしたり、相手の動きを止めたり、捨て技として使うコントロールした??前蹴りは必須でマスターしておきたいところです。
さて、前蹴りの説明はさておいて、本題に入っていこうと思います。
先ずは中足の作り方ですが、座った状態から車のアクセルを踏むように足首を伸ばしていきます。
足首を伸ばしたまま指だけ上に立たせます。
すると中足から足の付け根まで一直線の棒のようになり「蹴りのカタチ」となります。
一つ注意点があって、突きの握りと手首の関係にリンクしますが、中足とは足の内側にあり、足首の角度を気を付けなければなりません。
正しくは、足の内側が一本の棒のようにピンと張った状態です。
これは座ったままでも十分出来ますので、例えばテレビを観ている時のコマーシャル間や、何かに飽きた時などに家族全員で試してみてください。
正しい中足の作り方を理解したら、後は実際に当てることを試してみましょう!
先ずは中足の感覚を掴むことから始めていきます。
床に優しく当てていきましょう。
やりにくい、もしくは中足のカタチが出来ない人は、先に床に中足を当てた状態から始めてみると確認しやすいです。
次にチャレンジしてほしいのは、壁や柱のように地面から垂直なものに軽く当ててみましょう。
さて、今回は中足について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
前回の握りと拳頭と合わせてどんどんコツコツ試してみてください。
それでは。
TAGS: チャレンジ・稽古・経験 | 2020/05/04
とても参考になりました。ありがとうごさいました。意外とみおとされがちで、難しい中足。なかなか中足で蹴ることができません。砂袋を蹴る、とかよいのですかね?あしの指の柔軟を高めるにはどうしたら宜しいでしょうか?宜しくご指導申しあげます。
三鍋様
コメントいただきありがとうございます。
拳頭、中足、踵の技は組手で重要だと思いますが、中でも中足は難しいと思います。
中足をどのように使うかによって、中足を補う稽古等も様々だと思いますが、中足単体ですと、やはり常に意識してコツコツ向き合う事が重要ではないでしょうか。