7年ぶりのアラバマ遠征 懐かしい顔ぶれ
デトロイトまであまり眠れなかったことが幸いしたのか、朝までぐっすり眠れた。
話には聞いていたが、最高師範宅には新たな大きな犬がいた。
人懐こい、とてもかわいい犬だった。
さあ、支部長講習の開始。
アトランタ、サンフランシスコ、サウスカロライナの支部長と、他の州からも黒帯と日本からも数名参加していた。
型と組手の基本。
型と組手の繋がり。
これはたまたまだが、先日行われた東京練馬の合宿での稽古内容とほぼ同じだった。
自分の道場だけでずっと稽古していると、色々試してみたくなり、複雑に稽古している気がした。
空手は、立ち方(構え)等使い、身体の動きを具体的に説明、稽古出来る利点があると思っている。
それはとてもシンプルで理にかなっている。
今回の講習を受けて、もっとシンプルに稽古を組んだ方が、生徒はわかりやすく、身に付きやすいと感じた。
結果的に型と組手に結びつけやすい。
基本、組手、型、この3要素の結びつきを理解することは生徒の成長のカギになる。
「来てよかった」
それは当然なことだけど、実際に身体で感じる事が出来たのがデカいのだ。
さて、午後も講習をこなし、夜は本部の黒帯稽古となった。
これは、昔からそうなのだが、黒帯達は駐車場の関係か、ある種のステータスなのかわからないけど、裏から道場に入ってくる。
ここも思い出深い場所。
夏場なんかはよくここで筋トレやシャドーを行った。
稽古後は、決まってアメリカ特有の飛行船の様な楕円形のスイカを食べるのが習慣となっていた。
内弟子君1人につき7,8切れは食べていた。
稽古中だろうが休憩中だろうが、ここに入ってくる車が少々の砂利を踏むジャリジャリ音と、段差を乗り越えるドスンという衝撃音が聞こえると、少しピリピリムードになった。
最高師範の車が入ってくる時は、少々荒い音がするのでわかりやすい。
さておき、様々な黒帯が色々な思いでと共に道場にやってきた。
因みにアメリカではシハン、シハンダイ、センセイ以外の黒帯は全員”センパイ”と名前につける。
黒帯と色帯の線引きがハッキリするので、良いことだと思う。
私が内弟子になり、最初の組手相手となって以降共に歩みを進めてきたセンパイ・ポール。
よく空港まで迎えに来てくれた本部の名物黒帯、センパイ・ブシドー。
稽古後によく一緒に飲みに行ったセンパイ・トニー。
組手が上手く内弟子からも一目置かれていたセンパイ・アリック。
驚くほどに全く飾らない前アラバマ州知事のセンパイ・ダン。
郵便局に行った時に、局員に思わず「OSU」といってしまったセンセイ・ジーン。
いつでも旦那さんのセンセイ・デイルと一緒だった質実剛健、センセイ・ステファニー。
東京練馬支部が出来た後に黒帯になった、爽やか好青年風のセンパイ・ジョシュ。
相変わらず物静かな青年風のセンパイ “クワイエット” デービット。
今回、会うことが出来なかった黒帯達は他にも沢山いるが、長い歴史の中で、懐かしい顔ぶれが、それぞれの思い出と一緒に蘇ってくるのは、なんとも温かい気分にさせられた。
これは私の宝。
まさに、スイート”セカンドホーム” アラバマ、なのかな。
つづく
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