リピートマン
先の全日本大会に型で出場した幼年の子の話。
幼年で型に挑戦したのは彼だけだった。
大会までの期間、何度も何度も同じことを繰り返す稽古。
ある時は型全体。
ある時は彼がよく間違える箇所。
またある時はその型のメインとなる動きを。
兎に角、身体に動きを覚えさせた。
彼はそれこそ身につけることが出来た。
本番も頑張った。
格好良かった。
大会明けて普段の稽古に戻った。
彼が向き合った型の動きに近いものをやると彼だけはやっぱりその型の動きをしてしまう。
いくら意識しても体は咄嗟にずっと練習してきた動きをしてしまう。
たとえ間違った動きをしてもここは褒めるべきところだと思う。
「沢山練習した事は身体がしっかり覚えている。」
「不安だろうがなんだろうが身体は練習通りに動く。」
この2つが幼年のうちに経験出来ているって素晴らしいと思う。
今後の生活で彼が何かを身につけようとした時はこの経験が役に立つ。
これは、稽古頑張った彼とチャレンジさせてあげた親御さんに感謝です。
「繰り返す」と言えば、挑戦する事自体もそう。
挑戦する事が癖になればその分経験を積めるし課題と向き合い続けることでずっと胸張っていられる。
それに何よりも、同じ挑戦の繰り返しによって成長に気が付く事が出来るのが大きい。
経験を積むというのは変化に気が付くという事だろう。
今は色々出来るし様々な情報が入ってくる。
だから整えてから上手く効率よくやろうとする傾向にあると思う。
だから余計に時間が掛かるしその複雑さ故の戸惑いや迷いも生じやすいんじゃないかな。
でも、身につけたり自信をつけたり向き合うって本当はとてもシンプルで簡単なこと。
教育もまた本当に複雑だと思うけれど、重要なのは単純な事を褒めたり簡単な変化に気付いたり、素直な感謝や謝罪だったりわかりやすい尊敬など、これこそ単純明快でありたい。
それでは。
TAGS: 子供・成長・教育・自信 | 2023/11/06
« 大会直後のあれやこれや 変身 »
コメントを残す