2024 TNカップ ~自分を信じるということ~
組手の支部内戦、TNカップが開催された。
この大会は2019年以来、今回で3回目の大会となった。
試しに2019年の時の写真を見たら、今の上級者達がまだ初級者で、まあみんな小さくてかわいい姿があり感慨深い。
あれから4年、みんなよく稽古し、立派に成長してくれている。
試合に先立ち黒帯の昇段状授与を行った。
今回は都合により彼1人の授与となったが、昇段状の授与は皆の前で今後も順次行う予定でいる。
足掛け10年、黒帯の良く似合う素敵な高校生になった。
おめでとう。立派です。
そんな彼も出場した学生上級者の組手から大会はスタートした。
皆、勉強に部活、時々スマホの忙しい暮らしの中で、あまり大会用の稽古を積むことが出来なかった。
ただ、彼らは葛藤ゼロで当たり前のように出場して、当たり前のように頑張る。
この葛藤が無い能力こそが黒帯の強さ。
人一倍経験を積むことが出来るから、人一倍成長にも気が付き、人一倍自信を掴むことが出来る。
まあ、何よりも潔い姿は無駄のない格好良さが際立つ。
試合後は審判やスタッフとして当たり前のように毅然とした態度で挑んでいた。
ありがとう。
大人の試合では、先月入会したばかりの白帯の生徒も挑戦した。
ごちゃごちゃ言わずグチャグチャ考えずにチャレンジする。
その姿勢は黒帯同様に格好良い。
彼の姿を観て感動した人は多かったと思う。
変わって、こちらは幼年の試合。
彼女達を含め、初級者も多く参加した。
何もわからないところからの挑戦に不安ばかりだったと思うけど、今回挑戦しからこそよくわかったと思う。
経験の偉大さを感じてくれたかな。
皆、最後までよく頑張った。
次回、また大会に出るときには、必ず今回の経験は活きるはず。
変化という成長を楽しみに挑戦を続けて欲しい。
出場に対して葛藤が大きかった中級者も「やれば出来る」と理解出来たのではないだろうか。
皆、相手に向かって行く姿勢は立派だった。
大会前の稽古では、ずっと組手が怖くて泣きながら道場に来た子もいた。
でも、一度たりとも逃げずに稽古して試合も最後まで戦った。
勝った生徒もいれば、当然、負けた生徒もいる。
負けた事が無い人もいなければ、負けないで強くなる人もいない。
私も何度も負けた過去があるけれど、その経験は絶対に必要と言い切れる。
皆で同じ目標に向かって皆で気持ちを共由しながら挑んだ大会。
互いの気持ちがわかるからこそ、皆で応援や助け合い、それから競争が自然に出来ることは素晴らしいと思う。
自然に称え合える姿もまた美しい光景だ。
試合は構えから始まる。
それが、慌てた構えなのか、不安な構えなのか、諦めた構えなのか。
また、自信を持った構えなのか、不安の中でも「大丈夫」と言い聞かせながらのものなのか。
はっきり言って、内面はどうでもよい。
試合が始まった途端に普段通りの構えが出来れば普段通りに身体は動く。
稽古は嘘をつかない。
普段の稽古が大事ということ。
さて、試合が明けて道場は通常の稽古に戻った。
生徒達に試合の感想を聞くと、思った以上の結果になって驚いていた生徒がほとんどだった。
それだけ、経験の浅い生徒が多かったということだ。
実際に初出場の生徒が半数を占めていた。
物事やってみないとわからない。
実際に自分で挑戦して掴む経験がどれだけ大事か、今回の大会でよくわかったんじゃないかな。
挑戦して経験を積む事とそれで掴める自信があるということも、身に染みて理解出来たと思う。
未経験の事に対する向き合い方を経験出来たことは大きい。
普段よりもちょっとキツい稽古をしたからこそ、失敗だろうが成功だろうがみんな結果を受け止める事が出来ている。
自分のチカラで切り開き、自分のチカラで想像し、自分のチカラで試してみる。
やれば出来る。
自分をもっともっと信じてあげてよいのだ。
今の課題と向き合っていれば鏡で自分の顔を見ることが出来る。
さて、今回も多くの生徒が大会に参加してくれた。
多くの生徒がまた一つの素敵な経験を大切に積み上げることが出来た。
また、多くの生徒が自分のチカラで自信を掴むことが出来たんじゃないかな。
大会に参加出来なかった生徒も一緒に稽古する中で何かしら感じる事があると思う。
それも含めて、生徒の協力なしには大会も良い稽古も行う事は出来ない。
皆のお陰。
ありがとう。
ご父兄の皆様、今回もご理解とご協力本当にありがとうございます。
大きな感謝を胸に、また新たな目標に向けて生徒と一緒に課題に向き合っていこうと思います。
TAGS: TNカップ・大会・成長・教育・組手・自信・試合 | 2024/05/27
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