人情タクシー
昨年末のことです。
タクシーに乗り込みました。
話好きな運転手と、当たり障りのない私の応答がたどり着いた先は交通違反でした。
互いに捕まったのは車線変更でのこと……。
「ほんの数十センチですよ。」
「腹がたちますよね!」
と愚痴っていたわけです。
まあ、違反は違反なので悪いのはこっちなんですけどね。
運転手さんは何故か、嬉しそうに詳細を説明してくれました。
どうやらその時に迎車の予約が入っていたらしいのです。
それで警察官に「どうしても迎えに行かなきゃいけない。○○時○○分に必ずここに戻るから」とお願いしたのでした。
運転手さんは公言通りピッタリに交番へ戻り謝罪したそうです。
すると、警官は「運転手さん言った通りに正直に戻ってきてくれたので、今回は注意だけにしておきます!」と。
そんな言葉に運転手さんはえらく感動したそうで、年明けにその交番まで行きご挨拶に伺うとのことです。
違反がどうとか、警官がなんだ、とかじなくて「人情って大事だな」と思いました。
そういえば最近は、店なんかに行ってもロボットのように決まり文句しか言わない店員さんばかりのような気がします。
ルールやマニュアルに従うだけの教育形態なのかも知れませんね。
まあ、その方が社会が回りやすいのでしょうけど、確かにちょっと味気ないと思いませんか?
「人情」
ちょっと心に刻んでおこうと思います。
では。
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