葛藤再前線!

生徒達の葛藤がまた騒ぎ始めています。
この時期になると必ずと言っていい程触れる話題、それが「葛藤」です。
微かに思い出してはいたのですが、やはり昨年すでに使っていていましたね。
これだけ使っていてなんですが、別にパラダイス好きな訳ではありません。
ただ、硬い話が多いこのブログ。
せめてタイトルくらいは明るくいきたい、そう思っている次第です。
さあ、来月にはウチ(東京練馬支部内)で行う組手の大会、TNカップが開催されます。
昨年はコロナ明けから4年ぶりに再会された大会です。
常に「経験」ということを大切に生徒と向き合っているのですが、経験と自信、それから成長を考えた時に「葛藤」は重要なキーワードと言えます。
組手の試合を例にすると、先ず未経験の生徒は未知への不安があります。
それが葛藤ナンバーワン。
一度経験した生徒は、本番の緊張や不安、それに準備(稽古)が少しきつい事を知ります。
そこへの迷いが葛藤ナンバーツー。
ナンバーツーを抜け出すのが一番大変だし時間は掛かります。
ですが、自分との向き合い方を一番勉強出来るのがこの期間。
そこを乗り越えると、挑戦する癖が付きますからね。
挑戦する癖が付けば、限りある時間と機会の中で最大限経験を積むことが出来るのです。
全てに挑戦しているのだからそれは自信も漏れなくゲットです!
ですが、ずっと出続けるといってもただ参加するだけではありません。
それでは続けるのは大変です。
毎度、明確な課題を持ち挑むのです。
例えどんなに小さな課題でも改善されたらそれは自信に繋がります。
成長の実感は継続する挑戦の秘訣といえます。
細かな課題は必ずクリア出来るもの、もしくはクリア出来る課題を見つければ良いのです。
そうこうして毎度の挑戦を続けているうちに挑戦し続けている自信を感じる時が来ます。
逆に言えば、挑戦しない不安を怖がるようになるのです。
生徒の中にもこの自信を掴んでいる生徒は多くいますが、総じて彼らは強いです。
勿論、彼等にも波はあります。
ですが、多少ダメな時でも堂々と出来ています。
慌てずに出来ることを丁寧にこなしています。
「全部挑戦している」という自信は時間と労力が必要です。
だからこそ、まるで宝物を扱うように自分を大切に出来るのです。
この経験をしていると、悪い意味でのサボることや安易にふざけることを嫌いますからね。
普段の稽古は、大会出場するか否かに関わらずに皆で大会に向けた少しきつい稽古を行います。
課題への意識の高低差は、やはり出場するか否かによって大きく左右されます。
都合などで胸張った不参加ならまだしも、葛藤する期間は意識の上で結構勿体ない状態だと思うんですよね。
長い成長過程の中では葛藤を学ぶ事も大事な経験ですが、葛藤って本当に気分悪いので経験による無理のない自然な決断力は身に着けておきたいところです。
未知への葛藤から知った事での葛藤。
そこから、葛藤は挑戦、機会、意識を高く持てる分岐点。
と、こんな感じで葛藤を知り、葛藤の変化に気付く事も成長の証しです。
未来の為の変わりゆく葛藤を是非楽しんでいただけたら良いと思います。
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