シンプルで親切 ー後編ー
ほとんどのスポーツは投げるなら投げる立ち方で、打つのなら打つ立ち方で、ゲームと練習の立ち方はほぼ一緒。
それが空手の場合は戦う時の立ち方だけで練習はしない。
足腰のチカラを勉強する立ち方や、体重をどうやったら前のチカラに出来るか、
体をひねるにはどういう立ち方にするとチカラが入るかなど、そこまで掘り下げて説明するスポーツが他にあるだろうか。
「運動神経がない」って思うのは、イメージに対して体が上手く動かずに体と気持ちのバランスが崩れる時。
でも、空手はご親切にも「足をどう決めて、どう動かせば、どういうチカラが発生するか」なんてとこまで紐解いて説明する。
それを踏まえて、実際のたたかう時の立ち方に応用して練習する。
だから生徒から「今まで運動系は何やってもダメだったのに・・・」なんて言葉を頂くコトは多い。
「運動神経がない=運動は向いてない」なんて思う事はないし、そもそもそれは真似が苦手っていう事だけだと思う。
以前にも書いたように真似がヘタっていうのは決して劣っている事ではない。
そこまで紐解いているっていう事は、シンプルな考え方と動きで練習するっていうこと。
だから全く運動らしい運動をしたコトが無い中年の方はもとより、高齢者にだって楽しんでいただける。
“ウェルカム初心者!”というわけだ。
その中で、汗を掻き大きな声を出して練習するので、シェイプアップやストレス解消にだってモッテコイ。
更に護身に繋がる身構えと心構えが学べるとあれば、こんなに美味しい話はない。
でも、だからと言ってすぐに簡単に昇級できるわけじゃない。
自信を付けるにもシェイプアップするにも、どんな目的達成にも時間が掛かる。
苦労した分だけ、達成感や充実感が自分を満たして、結果を納得出来るようになる。
コレが自信。
だって、楽している人がダイエットや健康や強さを身につけたら、ね、「やってらんねー!」ってなりますよ。
ちゃんと努力した人だけが報われるようになっていないと、納得は出来ない。
課題、努力、自信,課題、努力、自信を繰り返すシステムなのだ。
それを繰り返す中で自信は段々大きくなる。
だから結果と成長が比例して大きくなる。
運動が苦手だけど何かやりたい人や、本気で痩せたい人、本気で健康になりたい人、
楽しないでちゃんと自分の為に結果を求める人には空手はお薦めです!