稽古のながれ/当てる編
空手の道場には打撃をする(当てる)道場とそうでない道場があります。
私の道場は当てます。
それは実際に当てなきゃわからないからです。
パンチをするとします。
よく、ドラマとかで人を殴っておいて殴った方が手を痛めるシーンがあります。
あれって日頃からパンチの練習していないっていう想定ですよね!(そう考えると上手い演技しているなと思いますが。)
それはさておき、当て所、握り方、手首の角度と実際に当てて初めてわかるわけです。
前蹴りという膝関節をスナップする蹴りがあります。
ちょっと考えてみてください。
壁に向って思いっきりスナップかけて蹴れますか?
指折れますよ。もしくはそれが心配でまず蹴れないと思います。
前蹴りは中足(チュウソク)といって、親指の付け根のところにある丸い骨を当てます。
コレなんかホントに当てないと絶対に身に付かないと思います。
サッカーだって実際ボールを蹴りますし、野球だって実際にボールを投げ、打ちます。素振りだけで打席に入る人はいませんよ!
後は護身の観点で見ても、悪い奴が何かしてくる時に実際に当ててきますよね。
それに対しての構え、動き、受けは普段から当てられる練習をしなければ出来ません。
受け1つとってみても、例えば外受けという真っ直ぐの攻撃に対応する受けがあります。(ベストキッド2でデンデン太鼓からヒントを得てダニエル君がパンチを受けるやつです!)
ちゃんと受けないで骨なんかで受けたら痛くて仕方ありません!
なんでもそうだと思います。
料理だってそう、ネット見ただけでシャキシャキの野菜炒めなんか出来ません!
さて、危険は何時何処で起きるかわかりません。
と言う事は常に対処できる身構えと心構えを備えていないといけないと言う事です!
その為には実際に当てる、または当てられる練習から緊張感を体で覚えます。
その経験が普段から緊張を生み、ボーッとしない自分を形成してくれるのです!
次回、「稽古のながれ/安全編」へ続く。