まあやってみなよ!
上級クラスでは月末に控えた特別審査に向けて受審者を中心に稽古する事が多くなっています。
ウチのようなトーキョーサイズの小さな道場では武具などは少人数の小分けで稽古しています。
キャンプのように広いスペースで皆一斉に稽古するもの良いですが、小分けにしたぶん外から見るのもまた良いコトです。
意識次第で色々見えてきます。
逆に今年から上級のクラスに来始めたキッズ達は、まだやったことない技や型をあまり説明も入れずに受審者達と一緒にやるケースもあります。
すると、「僕はまだやってない」と首を傾げながら「ヘルプミー」とアピールしてきます。
それを知っているリーダーがボソッと「まあやってみなよ!」と促すのです。
彼らも同じ経験をしてリーダーになっているので慌てる後輩の気持ちがよーくわかるのでしょう。
同時に「ついてこい」って言っている気がしました。
当然プレッシャーは掛かるでしょうが、そこはリーダーです。
それを逆手にとり何食わぬ顔で開き直る術を知っています。
プレッシャーは「勝って当たり前」「出来て当たり前」ってなりそうなところから始まります。
ってコトはこの帯が下の子はプレッシャーがないわけです。
“失うものがない”開き直りは強いです。
やはり勢いがつきますからね。
ただ、それを経験しているかそうでないかは大きな違いだと思います。
とは言っても彼も立派な上級者です
助けは私に求めるものじゃなくて何をチャレンジしたら良いかは経験済みです。
型が始まりました。
初めての彼は1テンポ遅れます。
でも、それを見せないように読みを入れて、誰よりも大きな声を出そうとチャレンジしていました。
当然リーダー達もそれには意地を張るわけです。
型が終わりました。
このトーキョーサイズの道場が破壊しそうな程の何とも言えない上質な空気が満ち溢れました。
チャレンジ出来た子とリード出来た子が意味合いは違っても自信をまた1つ増やせた瞬間です。
この表情が見られることは本当に嬉しい瞬間です。
こうやって互いに競い一生懸命やれることで掴める自信から互いに感謝し合えるんだろうと思います。
こうしてリーダーの流れもずっと継承していける事が出来たらどんなに素敵なことでしょうか。