大会を掴む 〜コンタクト〜
今はちょっとでも相手に触れたら「体罰、体罰」と騒ぐ時代です。
体罰って言葉と使われ方が悪い気がします。
そんなちょっとやそっと子供同士が”押した押された”でアタフタする時代にですよ、組手の試合は叩き蹴り合うわけですから、普段とのギャップは大きいわけです。
でも、思うのですが、子供同士は多少の手を出す程度のイザコザはあえて必要だと思います。
まだ痛みや加減がわからない子供には、必要と言うか、ごく自然な行動だと思うのです。
それを今は大人があたかも「手を出すのは絶対に悪い」って決めつけて、手を出させないことばかりに熱を注いでいる気がします。
それってホントは不自然で、痛みや加減や思いやりや、大事なコトを学ぶ機会を奪ってしまっていると思います。
病気を強烈な薬で無理やり抑えるのと同じで、子供達の免疫が弱くなる気がします?!
子供だけでなく、教育する側もまた、淡白に「手を出してはいけません!」ってだけだとしたら、果たして何を子供から学べることが出来るんでしょうか?!
それに、手を出した事のない子に「手出しはダメ」って言ってもあまりピンとこないと思います。
些細なことを大人が勝手に”オオゴト”にして子供たちの大事な経験を妨げるのは如何なものかと。
まあ”いつ大人が出るか”ってさじ加減は難しいのでしょうけれど。
それはさておき、そんな時代ですから、ちょっと組手(戦い)の稽古をすると「空手に行きたくない」となるのです。
勿論、他の理由の場合もありますが、痛みや体のコンタクト(当てること)に慣れてないし、抵抗を感じやすいのは、昔に比べてあると思います。
ただ、こんな状況だからこそ、人とのコンタクトの大事さを我々が伝えて行くことは大事だと思うのです。
「組手が嫌、戦いが嫌」って事は叩かれたり蹴られたり、したりされたりするのが嫌って理解している(感じている)とも言えます。
だからイイ流れなのです。
ここに自然な教育と成長があると思います。
でも、ココからはまた違う話です。
つづく。