2分の1
1997年7月2日。
初めてアラバマに行った日です。
たぶん水曜だったと思います(!?)
3人の先輩がイヤソーな顔して迎えてくれたのを今でも良く覚えています。
内弟子にとって大事で大好きな昼寝の最中に、トランク持ったガクセイアガリが道場にズカズカと入っていったのですからね、そりゃ顔に出ますって。
カンカンデリの暑い日でした。
来年には、それから20年が経ちます。
20年……。
人生のおよそ半分はアラバマが関わっていることになります。
東京練馬の道場は今年の10月で10周年を迎えます。
アラバマが関わったその内の半分は、東京練馬がそれにプラスして関わっていることになります。
およそ20年前に内弟子生活が始まり、言わば修行がスタートしたわけです。
人と自分の成長という事を意識し、求め、考えるようになりました。
全ての物事は一つで繋がっているって事を知りました。
何でも空手を基準に捉えるようになりました。
それが今まで続けられていることは、本当にラッキーでありがたい事だとつくづく思います。
20年の中には、いくつか成長のターニングポイントがありました。
やはり一番は10年前の道場を出した事です。
内弟子時代でいうと、98年の全日本に出場したのが、最初に自信を感じた大きな経験でした。
あとは、恐らく何時かは覚えていませんが、自分がキッズクラスを任された時だと思います。
色々と真剣に考えるようになりました。
道場出したのも、クラスを任された事も、やはり”責任”は大きく人を成長させる、と言う事だと思います。
今、世の中を見ると、その責任を負わせる、または負うタイミングに余裕が無い気がします。
自然に責任を感じ負うのにはココが一番大事で、もっと丁寧に時間を掛けるべきではないでしょうか。
たとえ効率が悪かったり遠回りをしても良いのです。
全てが貴重な経験となり、その豊かさが正しい責任に対してのパフォーマンスを生み、成長に対して謙虚でかつ意欲的にいられると思います。
さておき、これから先の将来は、人生で空手に関わっている時間と、その空手が自分で出した道場が関わる時間のほうが長くなっていきます。
自分の責任がどんどん増すと言う事です。
望むところです。
ボケッと出来ないのですから、こんなにありがたい話はありません。
先週のアラバマキャンプで、なんとなくそんな事を思っていました。
さあ、今度は東京練馬のサマーキャンプです。
キャンプも今年で10回目。
「あの時スタートして良かった」と、心底そう思います。
「10周年で10回目」とゴロが良いのもありますが、10分の10はやはり気持ちの良いものです。
スタートも大事です。
なんだかんだ言っても「後悔先に立たず」。
経験の取り返しは出来ません。
無数の言い訳に対し「やるかやらないか」これは2分の1。
簡単な話です。