オシシノブ
押忍と言う言葉はどうも威圧感があって、どこか重苦しく感じます!?
でも、なかなか良い言葉なんです。
”押し忍(オシシノブ)”
早い話しが「自分をコントロールしろ」と言うことだと思います。
稽古をしていると様々な”制御不能”が出てきます。
まっすぐ立っていられない。
技のポイントを意識出来ない。
勇気が出ない。
声が出ない。
気付けない。
目線が決まらない。
話を聞けない。
当てられない。
返事が出来ない。
…………キリがありません。
結局どれもスイッチの問題だと思うのです。
それを集中力と呼ぶのか瞬発力と呼ぶのかわかりませんが「やる時に出来るかどうか」の問題ではないでしょうか。
それは自信に直結します。
押し忍、コントロール、と言うと何となく”抑える”ことのようですが、抑えるよりも、ここは一歩前に出て可能生を広げる、チャレンジのコントロールの方がとっつきやすいと思います。
「出来た」自信がコントロールには大きく影響するからです。
大きな声出して一生懸命出来るようになったり
不安や失敗を恐れるよりも自分の判断で行動出来たり
目線をそらさなくなったり
組手(戦い)で逃げなくなったり……。
これら出来た経験の裏には実は我慢があるのです。
恐怖を忍んだり
周りを気にするのを忍んだり
照れや馴れを忍んだりと。
来月の大会に絡んで組手(戦い)の稽古も増えています。
初級の子はまず、当てることも当てられることもチャレンジです。
恐怖や不安や戸惑いも勿論あるでしょう。
こんな事例があります。
慌てるあまり、闇雲に出したパンチが顔をかすめる。
試合のルールでは顔へのパンチは反則です。
でも、ここでの問題は「自分をコントロール出来ていない」ことです。
闇雲ですから、構えも攻撃も受けも、全てがいい加減になります。
やることが全く出来ていない、と言うことです。
相手からも、そして自分からも逃げているのです。
勿論怪我防止もありますしそれなりのカミナリを落とします。
すると、まずは構えが違ってきます。
そこから正確な技を出そうとします。
自分から逃げなければ、相手にも向かっていけるのです。
なかなか出来ないのは当然として「しっかりやってみよう」と思わなければ、出来ていない事にも、出来ている事にも気が付きません。
「気が入る」とはそういうことです。
チャレンジ出来た事に自信を持つ。
全てはここから始まります。
こうして自信を掴むのです。
「大会に出る」とはそういうことです。
真剣にやらざるを得ない状況だからこそ、「やる時にやる」スイッチに触れることが出来るのです。
TAGS: チャレンジ・大会・教育・気・稽古・自信 | 2016/09/16
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