聞いてりゃイイのに
桜が満開を迎えるこの時期は天候が荒れやすくて困る。
このところ、雨か、晴れても結局は猛烈な強風が雲を吹き飛ばしているに過ぎません。
道場へ行くのは基本自転車の私にとって、追い風はさておき、雨も強風もそれなりにキツいのです。
さて、道場へ向う道は一方通行が多くて車では少し遠回りになります。
この点では自転車が有利です。
江古田の商店街もその内の1つです。
先日、そこでちょっとしたトラブルが起きました。
弁当でも運んでいたのかな!?
一方通行を逆走していた軽トラックがありました。
そこに出会したのは初老のご夫婦。
何だか楽しそうに歩いていましたが、突然、旦那さんの表情が一変します。
軽トラに気づくや否や突然運転席側に詰め寄りドアを平手で叩きました。
「オイ、ここ一通だぞ!」
運転手:「アッ、すみません」
「やめてよみっともない」と言う奥さんの制止を振り切り、またドアを叩き「気をつけろ馬鹿野郎!」
さすがに運転手も「わかりましたから叩かないでくださいよ。」と反論します。
「叩かなきゃわかんねーだろ!」とまた叩いていました。
運転手:「警察呼びますよ!」
旦那:「お前が一方通行逆走でパクられんだぞ!」
運転手:「スミマセン」
……。
えっ、謝った。
なんだか最後は腑に落ちない幕引きとなりましたが、なるほど、旦那さんが奥さんの話を聞けていれば恥をかかずに済んだのに……。
私も思うところがありまして。
常々、思い込みや勘違いに従い行動してしまう節、というか悪い癖があり、何度言われても、それこそわかったつもりの思い込みで、また繰り返してしまうのです。
この前は、高校の先輩に京都の美味しい飴を頂いて、パッケージもものすごく綺麗だったので、すぐに妻に見せました、が、「は?」という反応が返ってきました。
さすが京都!
こんなに綺麗なパッケージは見たことがない!
これはきっとかなり美味しい飴に違いない!
……違いました。
よく見ると、というか、袋のど真ん中に「豆」と書いてありました。
どちらにせよ、綺麗で美味しい豆でしたが、何故間違ったかはわかりません。
まあ、飴と豆の違いなら大したことはないのですが……。
それにしても、女性の言葉ってのは、男には耳が痛いことばかりですが、これが実に的を得ているから黙って謝る他ありません。
こっちは結局ツメの甘さがあだとなる。
生活も稽古です。
日々修行中につき、荒れる天候をものともしない桜の姿に勇気をもらう次第です。
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