運動会
稽古中に「気分」の話になりました。
気持ちが落ち込んでいるときはボケーとしやすいし、嬉しいときは浮かれやすいから気をつけよう!
そんな類の話です。
その時に、ウキウキすることを連想させようと、試しに「運動会好きな人?」と聞いてみました。
なんと、半数の子は手を挙げませんでした。
理由を聞くと、「面倒」と答えが帰ってきました。
さらに「待ち時間が長く椅子とか運ばなくちゃいけないし……」だそうです。
なるほど。
今や”何もしない時間”はあまりなくて、手にはスマホやゲームを常に持ち歩いています。
常に何かする事に慣れてしまえば、何もしないことには退屈を感じてしまう。
たとえ子供自身がやっていなくても、大人を見ていれば「そういうもんだ」と思ってしまうでしょう。
私なんかは、ともすると、それを無駄と感じて一種の焦りを覚えることもあります。
幸か不幸かわかりませんが、それこそが本当は面倒な気がします。
子供のうちは多くの経験を積んでもらい、自信の為に一生懸命取り組む癖をつけて欲しい。
たとえ面倒に感じても良いと思います。
でもそれはチャンレンジする時を知らせる合図のようなもの。
椅子を運ぶ時は一生懸命運ぶし、自分の出番が来たらスイッチ入れて必死に競争して欲しい。
面倒だけど出来た。
嫌だけど試せた。
難しくても諦めなかった。
自信ってそんなものだと思います。
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