中級と名月
中秋の名月。
今年は満月だったそうですね。
ただ、満月がその日と被らない事も多々あるそうです。
さて、稽古で一番苦労するのが中秋ならぬ中級の生徒達。
(以前、成長の過程における生徒の心境の様なものを書きましたので、よろしければ見てください。)
ウチでいうところの黄帯とオレンジ帯がそれにあたる。
初級時の経験から、何をどうすればよいか稽古の仕方を何となくわかるのが中級者。
でも、わかっていてもなかなか出来ないのも中級者。
中級者になり成長した自分への期待とは裏腹に、難しい現実に焦りを感じたり、自信をむしり取られるケースもよくあること。
特に、小学校低学年くらいの子供は、その先の事を思う想像力も当然ながら乏しいわけで、現状が難しいということだけで頭がいっぱいになってしまう。
理想を言えば、それでも飽きない稽古作りを私は提供すれば良い。
ただ、出来ないから、飽きたから、諦めよう。
それもアリかも知れないけど、壁を乗り越えた先に見える景色を見るの事もまた理想かな。
どちらかと言えば、乗り越えた先まで行かないまでも、乗り越えようとしている景色をしっかり見ることが大事な気がする。
限度はあるだろうけど、例えば、すぐに次の瞬間に成し遂げるものに価値を感じるだろうか。
価値や重みの様なものを感じなければ、それ自体を大切には出来ない。
ある程度大きな山を乗り越えて掴んだ自信には、価値ある経験が伴う。
経験を大切に感じることが出来れば、未来への合理的な想像も膨らむだろうし、乗り越えた大きさ程、得られる自信も大きくなるってくるもの。
この、派手さはないけど強い自信は自分自身を大切にすることに繋がるのでは。
月は月。
三日月だろうが、半月だろうが綺麗は綺麗。
もしも毎日満月とか、毎日が十五夜だったらそこに価値は見出せない。
たまに食べる団子がまた美味いのさ。
TAGS: 子供・教育・稽古・経験・自信 | 2022/09/17
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