大会用の稽古をはじめて ~ある小学低学年の話~
今日は小学2年生、中級者の話。
彼と言えば、空手を始めた直後に「辞めそう」な雰囲気だった。
そんな彼も今では5級となり上級者の一歩手前まで成長した。
彼自身の努力はさることながら、それ以上にご家族はご苦労があったと思う。
理解とご協力に感謝です。
さて、最近の彼はイヤイヤ稽古することは無さそうだ。
ただ、消極的というよりも、決して積極的に行動を起こすタイプではない彼は、型なんかも何となくは出来るけど、「決め」に集中する意欲まではなかった。
稽古中も、何となく周りについていくようなタイプ。
だから、彼の周りが間違えると、それに釣られて彼もまた間違える時が多かった。
それで、何となく自分の意思で動いていない分は動揺となって彼の動きを不安定なものにしていった。
ただ、本人はそれに気が付いていて、結果と仕組みには納得していたところは成長だ。
今月初旬、私が稽古中に「大会出ない人は」と尋ねたところ、彼は真っ先に手を挙げた。
でも、手の挙げ方はサッとしていて格好良かった。
口では「自信がない」とは言っていたが、「嫌だから出ない」というのではない。
単純に、出るか出ないか自分で判断することが出来なかっただけだと思う。
大会への向き合い方を少し説明すると、次の時には申込用紙を持ってきた。
審査にしても、何にしても、こんなにあっさり行動したのは初めてだった。
これ、確実に成長。
こんな瞬間がたまらなく嬉しい。
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