帰ってきた夏合宿
4年ぶりに夏合宿が帰ってきます。
合宿は、コロナ過に陥る前の2019年が最後で、その間の3年は長いようで短いような気がします。
でも、回数こそ3回の好機を失った、というわけですが、道場における合宿の流れを失ったことは大きな損失です。
さて、ウチの道場が出来たのが2006年の10月で、翌2007年の夏には初合宿に行きました。
2019年までの13年間続けてきた、というか育ててきた大切なイベントだったわけです。
毎回リーダーとなる上級者達は何度も参加を続けている、言わばリピーター集団でした。
上級者に限らずリピーター率は非常に高くて、そんな生徒達、それにご協力頂いているご父兄のお陰もあり、ずっと白帯から黒帯、子供から大人、それに、東京練馬道場と江古田道場の両道場間でも一体感を感じる事が出来ていました。
合宿は2泊3日と決して長い間ではありませんが、やはり同じ課題、目標に向けて一緒に生活する。
だからこそ、一つ一つの何気ない事柄でさえも印象深く心に残るし、互いに刺激し合える。
成長のキッカケになりやすい、と言えます。
その2019年の合宿でリーダーを務めた上級者達は大学生や高校生となり、小学生の中で合宿経験者はほんの数名となってしまいました。
この3年間は、生徒それぞれが自分の役割や影響力、立ち位置や存在意義やなかなか感じられる機会がありませんでした。
上級者本人は一つ一つ積み重ねてきたからこそ、今の状況を普通にこなしています。
勿論、自信もそれなりにはあるでしょう。
ただ、今までそれを意識して、アピールする場がなかったのです。
上級者達は稽古では勿論リーダーシップを発揮していますが、もしも、その意識が日常生活で持てたとしたら、さあ、どれだけ胸を張れる生活が送れるでしょうか。
それを体現するのに2泊3日もあれば十分です。
あまり言いたくはありませんが、合宿の最終日、上級者は皆ドッと疲れて帰ってきます。
帰りのバスでは毎回、宿を出発して10分も経たない内に皆何かに吸い込まれるかのようにスーッと寝ます。
それだけ意識した、期待に応えた自信の充実感満載の疲労度だと思うんですよね。
と、今まで上級者のことばかり言ってきましたが、勿論、初級者もドッと疲れて帰ってきます。
一日通して稽古時間は6時間。
慣れない環境での緊張もあるでしょう。
でも、そこには出来た喜びやこなした自信がついてくるのです。
出掛ける前の不安は、きっと自信に感じられることでしょう。
稽古内容も、テーマこそ皆同じですが、生徒のレベルに合わせたプログラムを組んでいますので、ご安心ください。
何よりも、限られたチャンスの中でいかに経験を積み自信を掴むことが出来るか、これは私の道場における一つの大きなテーマですが、物事、失敗も成功も、継続も、経験には必ず「初」があるのです。
つまり「初」の捉え方だったり向き合い方を学ぶことは成長においてとても重要と考えています。
空手なのか、武道がそうなのか、兎に角、生活に結びつけてこそ意味ある稽古と思っています。
稽古をしながら生活もする。
きっと共通点を実感出来ると思います。
これこそが宝の経験でもあり、合宿の醍醐味です。
さて、今年の合宿はまた道場に合宿の流れ、リズムを作る為のリスタートと思って初心に帰り丁寧に取り組んでいければと思います。
是非、是非、ご参加ください。
コメントを残す