黒帯の神対応!
先日、ある中学生の黒帯が、中間テストでの英語の点数が散々だったと告白してくれました。
でも、率先して英会話をしていたことを学校の先生から褒められたそうです。
事情を聴くと、新入部員の中に帰国子女がいたそうなんです。
一人でポツンとしているところ、その黒帯の子が率先して近寄り、カタコトの英語を使い、身振り手振りを交えながら一生懸命話かけていたそうです。
勿論、テストでも頑張ってくれたら文句ないのでしょうが、これはこれで素敵なことじゃないか、と思うのです。
「流石黒帯」と手をポンと叩きました。
結論から言うと、経験を惜しまない、というか大事にするのが黒帯です。
あくまでも私が思う黒帯ですが。
例えば人前に立つ機会があるとします。
「ありえない」と拒否するところから始まるとして「嫌だな」と葛藤するのが例えば色帯です。
嫌、とかじゃなくて、経験の為に「当然やりますけどなにか?」
と、まあ黒帯はそんな感じでしょうか。
黒帯を取ると一段ではなく初段って言いますが、そこから本当の稽古が始まるって意味だと思います。
経験が大事とわかっていても、葛藤したり言い訳を探しているウチは、限りある経験を掴むチャンスは減るものです。
そもそも、経験が大事と思わない人には全然ピンとこないでしょうが。
私は、護身をはじめ、咄嗟の判断と行動、それに先を読んだり豊かな想像力って経験がモノをいうって思う昭和の原始人なんで……。
経験や苦労を大事に思わないと、感謝や尊敬や優しさが失われていく気がして、物事に対する思考が淡泊になるのは寂しく思います。
さておき、黒帯って勿論、技や型や組手もそこそここなします。
でも、それは稽古の仕方を理解しているという事です。
だからこそ、それなりに時間も掛かり労力も必要なのです。
そんな自分を大切にしないわけがない、私はそう思います。
さて、その中学生の話ですが、なんてことない話です。
ただ、同じことをやる人がやれば「神対応」とかってはやし立てるじゃないですか。
「普通じゃない」っていちいち定義付けするのはあまり良くない気がします。
良し悪しは別にせよ、今はそんな世の中ってことです。
まあ、神でも紙でも何でもよいですが、状況を把握して率先して行動出来る彼女の姿勢は素晴らしいと思います。
この話オチがあって、結局その帰国子女の子は普通に日本語が話せたそうですよ。
ただ、不安な一年生に寄り添った意味は大きいわけで、それがキッカケで仲良くしているみたいです。
では
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