2023 夏合宿 2日目、青い空と白い道着、緑の芝生と富士山と早朝稽古
私の目覚ましが鳴る前に、何処かの部屋の扉が開く金属の軋む音がした。
すると、案の定ペタペタペタペタと複数人の子供が裸足で廊下を早歩きする音が聞こえてくる。
これも、経験上「早朝の音」として私の中では定番の音となっている。
早朝稽古の集合は5時半。
「もう5時か」と思いスマホを見るとなんとまだ4時半じゃないか。
2度寝する気が起きない微妙な時間。
とりあえず、ガサガサと音の出ている部屋を訪ねると、リーダーが集合を5時と間違えていた。
仕方がない。
それはともかく、振り向けばクランキーチョコアイスを持っている少年がいるじゃないか。
一瞬、混乱した。
早朝5時前の寝起きだし。
冷蔵庫が部屋にはないし。
どうやら「早朝買い出し」に出たらしい。
まあいいけど、早朝稽古と他の子への影響を考えてくれ、と時間を間違えたリーダーを呼びつけてた。
はて、起こされたのは私だけではなく、他の部屋も影響を受け目覚しがなる前に起きたようだ。
それで、ところ変われば「寝起きプランク」をしている部屋があるじゃないか!
どうやらこの部屋のうちの誰かが日課でやっているらしい(一番余裕を持っている子が恐らく首謀者だろう!?)。
さて、皆が揃ったところで早朝稽古。
もう合宿では名所となった、富士山の見える広くてキレイな芝生の公園まで15分の散歩。
バックには富士山と朝の木漏れ日。
これ以上なにかいりますか?
森を抜ければこの絶景!
一瞬で皆をこの上なく良い顔にすることが出来る。
悔しくはないが嫉妬しちゃう。
さあ、早朝稽古スタート。
先ずはランニング。
今年のランニング2日間共に優勝したのは黒帯の高校生。流石です!
その後は昨日のおさらいを上級生が指導。
指導も「習うウチ」。
教える、というか接し方は皆上手かった。
丁寧にそれぞれが「伝える意思」を持ち体をフルに使っていた。
東京とは比べ物にならない程に快適だけど、日差しは強い。
皆バッチリ汗を掻いた。
青い空に白い雲、緑の芝生に富士山も。
まさに、ワラ、ワンダフォーワールド。
このシンプルな喜びを感じることも私は大事なことだと思う。
さて、宿に戻り朝食。
時間は7時半。
そうなんですよ、まだ朝食。
朝食後は休憩。
写真を見て気がついたのですが、あの子またアイス食べてないか。
合宿の稽古は、早朝、午前と午後に分かれるが、午前と午後は体育館。
早朝のみ屋外となる。
早朝に稽古することも屋外で稽古することも武具を使う事だって意義あること。
単に、眠いとか面倒とか、そうじゃなくて、その先にある価値を見出すことが出来るのが経験だと思う。
夢や希望って想像から入ると思うけど、価値ある経験を多く積むことこそが、豊かな想像や発想をはぐくむ事が出来るのではないだろうか。
つづく
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