2023 特別護身講習×発表会《特別護身講習編》
生徒のご家族を巻き込んだイベントは初めての試みだった。
結果的に20人もの親御さん達が体験に参加してくれた。
本当に嬉しくて感謝しかない。
さあ、講習会。
先ずは護身で忘れてはならないのは「いつどこで何が起きるかわからない。」と言うこと。
だから、普段から最低限の身構えと心構えを持つべき。
危険に気付き、それに伴う正しい行動がとれるようにしておかないと。
先ずは、折角なのでウォーミングアップも兼ねた空手稽古体験を行った。
「構え」に気を付けて突きと蹴りを1つずつ。
生徒と親が一緒に同じことをやる。
互いに意識しているように感じた。
そう、護身は先ず気付く事からはじまる。
それは周りや状況への意識なり関心。
「子供の前では背筋を伸ばす」とか単純なことで良いと思う。
気が付く事と正しい行動ってこんな事から練習出来ると思うのだ。
さて、次は何処にでも動きが取れる構え方の練習。
我々が使う「四方その1」という型。
前後左右に構えを決める練習だ。
突然何か起きればそれは動揺するもの。
そこまでは普通だし仕方ないことだと思う。
ただ、それにより構えが崩れては思うような身動きは取れない。
それは焦りに繋がり更に身も心も混乱する悪循環を誘発する。
たとえ動揺しようが眠かろうが体調が悪かろうが、正しく構える事さえ出来れば思うように体は動く。
自分の構え(姿)をコントロール出来ればやがて落ち着いてくる。
単純なことで十分だと思うけれど、単純だからこそ頭では理解出来てしまう。
すると人間は練習しなくなる。
でもやっぱり体で覚えておかないとイザと言う時には使えない。
勉強や仕事もどれも身体で覚えなきゃいけないことだらけだけど、護身こそ失敗や言い訳は出来ない。
それと、動揺した時の練習はなかなか出来ない。←空手はそれが出来る!!
なので、何度も何度も体を動かして体で覚えることが重要なのだ。
次に、前から来る物や人への押さえ方。
それ用の構え(空手の「前屈立ち」という立ち方)とワキの使い方(肘の位置)が重要。
その後は2種類の状況を想定した対処方法を行う予定でだったが、時間がなくて1つに留まった。
この手の練習は要点が大事。
腕を掴まれる、肩を掴まれる、押される、足を掛けられるなどなど……。
状況を上げたらきりがないわけで、それら全てを体で覚えている暇などない。
だから、殆どの状況に対して共通の最重要課題と言える「気付くこと」と「立ち方とワキの締め」は気にしていつか身につけたい。
「気付く事」と「正しい行動」を意識する訓練だと思って普段より自身の「姿(構え)を気にしてみては如何でしょうか。」
何はともあれ、ご父兄の皆様が本当に一生懸命取り組んでいたのが印象的な講習会だった。
私も身が引き締まる思いもしたし、力を頂いた気がする。
生徒は本番に向けて数週間前から発表会と護身を意識した練習をしてきた。
護身に対して関心を持ってくれたら嬉しい。
自身と周りを大切にしてくれたらそれは本当に素敵なこと。
更に空手の稽古と護身はとても密接であることも今回の経験で理解出来たんじゃないかな。
今後も一人でも多くの人、皆で関心を持ち意識し続けられるように発信し続けて行こうと思う。
相当しつこくなるだろうけれど、大事なことなのでね。
ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。
2023/12/15
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