枠内
正月休みにショッピングセンターに行くと、良い感じの駐車スペースが空いていた。
風もなく穏やかな晴天のもと、3が日が終わり街も店もちょっと落ち着きを見せていた。
因みにここで言う「感じ良い駐車スペース」とは、車の左側を壁として更に右側には空きスペースがある状態のこと。
なるべく左に車を寄せると空いている駐車場を後に、空いている店内に気分よく買い物に出かけたのだった。
買い物袋をカートに乗せて駐車場に戻ると、なんと、私の車の右隣に黒いセダンが停めてある。
ほかにいくらでも駐車スペースはあるのにね。
その黒セダン、私があえて開けておいた運転席側のスペースを潰す形で左に寄せて駐車していやがる。
黄色の枠は何なのか、左側前後2本のタイヤが完全に私の領域に入っているという異次元な光景が広がっていた。
この黒セダンの右側は柱になっているために、恐らく運転手は自分が乗り降りしやすいように左に寄せて駐車したのだろうね。
「枠内停めれば怖くない!」なんて思っているのだろうか、確かに枠内だけれど、斜めに停められている車は結構目にする。
それも私は嫌いだけれど、それでも枠外はまず見ない。
最低です。
さて、枠外と言えば、最近私は宝くじを買ってない。
まあ、買うと言っても数枚の「遊び」程度しか買ったことはないけれど「夢を買う」とはよく言ったもんで、確かに当選発表まではワクワクするし、わかっていても外れたら悔しいけれど、ゲンを担ごうとして「良い事」をしようとしたり、それこそ「良い子」でいようとするのが宝くじ効果といって良い。
ただ、買っていない私は「枠外」、つまり可能性はゼロ。
そう考えると、それはそれで金とは別に勿体ない気もするな。
正月から始まって、節分、桃の節句と季節ごとの行事はさておいて、卒業だったり入学、新年度の開始や新学期の開始、もしくは終わりは、ある意味みんな平等に与えられたチャンスだと思う。
背筋を伸ばしたり、いつもよりも気合入れて頑張ってみたりと、それを意識して利用することが出来れば、気分と行動がワンちゃん上がる可能性がる。
なるほど、例えば道端にひっそりと咲いている花に気が付き和やかな気分になったり、子供の前だから背筋を伸ばしたり言葉使いを気を付けたり、周りを引っ張ろうと自分が力を入れたりと、要は、色んな要素やきっかけを使いこなせることが出来る、そんな「枠内」に入った生活が出来れば感謝の幅が広がりそうで素敵だな、と思ったのだ。
では。
コメントを残す