チコキング
大学生の頃は部活以外に東京都のクラブチームにも所属していた。
アラバマに行ってからも籍だけは残しておいて、日本に帰って来た時は練習や試合にも参加していた。
平日3日間は部活で、1日はクラブチームの練習。
週末は部活優先で試合や練習があり、ほぼ毎日の様にボールを蹴っていた事になる。
それほどに夢中になっていたサッカーだが、クラブチームのイベントには結構遅刻していた。
慌てるのが嫌なのと、準備をしっかりしたい私は遅刻が嫌いだった。
だが、部活を優先していた意識からなのか、どうしてもクラブチーム関連には遅れてしまう。
無責任でだらしなかったんだな。
さて、道場でも毎回クラスに遅刻してくる生徒はいるが、今回は遅刻について話してみようと思う。
勿論、遅刻は良くはない。
焦るし他の生徒の迷惑にもなる。
焦るのは良くいないが、心が焦らないのももまた良くない。
ただ、気持ちが焦っていても丁寧な行動を心掛けたい。
一番良くないのは遅刻を理由に事故や怪我をする事だ。
なので、生徒には遅刻とわかった時点でゆっくりおいでと伝えている。
どうせ間に合わないのならば遅刻ありきの最善策をとるべきだ。
ゆっくり道場に来て稽古で取り返せばよい。
将来またいつかは遅刻をする時だってあるだろう。
たとえその理由が不可抗力だったとしても、それでも遅刻は焦るものだ。
護身でもそうだけど、動揺が体の動きをリードするのは避けたい。
その練習だと思って胸張ってゆっくり来て、後から反省すればよいと思う。
よく遅刻する子に聞くと「学校は遅刻していない」と言う。
空手は所詮習い事にすぎないからちょっと緩むのかな。
これで稽古もダラダラしたり、学校だろうが何だろうが遅刻が当たり前のようならば、また接し方は違うのだろうけれど、やる時はやっているのだ。
とは言え、遅刻は良くない。
だからちゃんと来るように伝え、間に合うように願ってはいる。
新年を迎えて間もないころのこと、毎回遅刻する子がクラス開始の5分前に来たのだった。
他の子供達も手を挙げて喜んでいた。
だが、今のところ彼がクラス前に来たのはその時一度きり。
そう、やはり癖は強敵なのだ。
それに向き合い改善、成長に至るまでには時間が掛かる。
ただ、ちゃんと来られた一回もまた成長への大きなきっかけになるのは間違いない。
事実もまた強い。
そんなこんなで、遅刻からも皆が色々学べたら良いと思う。
さあ、現役チコキング達よ。
恐らく対象の自分自身が一番気持ち悪い思いをしているんじゃないかな。
ここは目標を忘れずに向き合うしかない。
間に合う事実の回数を増やしチコキングの汚名返上といきたいところだ。
やばい、間に合わない……。
TAGS: 子供・成長・生徒・稽古・経験 | 2024/01/23
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