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  • 春の大講習会!

    日々雑感

    Saiko Shihan Y.Oyama

    大山康彦最高師範を招いての講習&特別審査会が開催された。

     

    最高師範とは私の師匠。

     

    支部長達はその前日に合宿が開かれたので私もそこからの参加。

    合宿の内容は「基本の型」を活かした稽古方法の確認だった。

     

    1つ1つの基本の技、それから組手、組手の戦法を学ぶのが、8つある我々の基本の型。

    この3要素で稽古するのが我々の特徴。

     

    講習会は組手の基本。

    その中で、ステップと前手前足の重要性についての稽古だった。

     

    東京練馬支部からは20人の参加があった。

    上は50代から下は7歳で、黒帯から青帯までの生徒がチャレンジした。

    今回、初級者の参加は子供2人だったが、彼らにとっては正直、難しかったと思うし、普段よりも大分長い稽古には飽きもあったと思う。

    ただ、経験は経験の為ではなくて、活かして初めて意味があると思っている。

    だから、今回はチンプンカンプンでも、そのうちに今回の経験はきっと役に立つ。

    「挑戦した」という自信は参加者だけが得られる特権だし、間違いなく立派なことだ。

    参加いただいた生徒達、ご協力いただいたご父兄の皆様、ありがとうございます。

     

    さて、初めて最高師範の稽古を受けた、出会った生徒も多かったが、如何だったでしょうか?

    最高師範の人としてのパワーを感じたと思う。

    それは、ひとえに空手に対する情熱であり、それが源で、若さや健康に活かされているのではないか。

    生活に軸(最高師範の場合は超強力な軸)がある、というか持っているところが羨ましいし凄いと思う。

    私も是非そうでありたいと思っている。

     

    今回の対象は日本支部。

    講習会、審査と生徒全般を見て感じた事は、先程あげた、3要素を上手く活かせていない生徒が多いということ。

    型、組手、基本とそれらが繋がっていない。

    カタチにとらわれている型、ただ闇雲に技を出す組手、要点を理解していない基本。

    なんだか、勿体ない気持ちもするし、もどかしさの中に悔しさと切なさを感じる。

    まあ、長い歴史を考えれば致し方ないのだろうけど、保守か、改革か、タイミングと行動は非常に難しいわけだが、生徒に目を向ければ答えはとてもシンプルだと思うけど。

     

    さておき、私の道場から審査を受けたのは昇段(黒帯)を目指す学生2人だった。

    前回も書いたように、2人共に勉強や部活が忙し学生生活の中で、準備万端だった結果が審査内容に表れていた。

    審査やテストは少なからず「もう少し時間が欲しい」という事と「もっと○○したかった」と思うものだ。

    彼等もその例に漏れることはなかったと思う。

    また、当日の緊張や不安は痛いほどよくわかる。

    ただ、そんな事は審査が開始すれば関係ない。

    今まで長年コツコツ積み上げてきた経験と成長は揺るぎない自信を与え、それ相応の態度としてとても素直な反応を見せていた。

    とても立派だった。

     

    この経験は彼等学生にとってとても大きい。

    自信と成長には経験が大切だろう。

    経験には挑戦と行動が必要で、挑戦と行動すれば壁にぶつかるし、今回の審査のように勝負の時を迎える。

    その都度緊張するだろう。

    逃げたくもなると思う。

    だけど、その都度、稽古、練習、勉強等で準備をすれば結果は自ずと付いてくる。

    例え、本番で不安や緊張があったとて大丈夫と知っている事が重要だと思う。

    成るようになるってこと。

    そんな事を経験上知ることが出来ているって素敵だと思う。

     

    それにしても、最高師範元気だな。

    アトランタから14時間(アラバマからアトランタまで+で30分)のフライトを経れば時差だって相当なものだろう。

    寝不足で支部長合宿は3時間半の指導から、講習会が2時間と審査が3時間。

    次の日も何処かで数時間指導したそうだ。

     

    その他にも、サンフランシスコの斉藤主席師範、それから今回はアトランタの黒帯、チェイスの参加もあった。

    地方からの師範、先生、生徒も東京に来るだけでも大変だろうに、すごい事だと思う。

    敬意を示すと共に、普段から東京で稽古している我々からしてみれば感謝しなければならない。

     

    さあ、あれから一週間が経った。

    あっという間の一週間だったけど、まだ薄っすらと残る余韻を大切に新年度に向けて進んでいこうと思う。

     

    それでは。

     


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