小さな旅
今にも空は泣きだしそう、そんな日曜日の早朝だった。
普段は乗らない電車で日曜日の早朝ともなれば、勝手に「空いているだろう」と高をくくったのが間違いだった。
結構な混雑ぶりに驚いた。
新幹線に乗るのはもう何年ぶりの事だろうか。
飛行機もそうだけど、自分の座席に食べ物、飲み物、聞く物と読み物が確保されるこの空間は結構ワクワクするものだ。
売店に寄った。
早朝という事もあり、大きな店はまだ閉まっていた。
ソワソワしながら迷っている内に「ハムたまごサンド」という、いつでも何処でも手に入れられる物をゲットしてしまい、なんだか損した気分になった。
それと、ブログ用にと新幹線の顔写真でも撮っておこうと思ったが、やはりそこは新幹線で、こっちがもたついている間にサラリと目の前を通過してしまった。
まあ、帰りもあるからね……。
途中、車窓からは雨模様がはっきり確認出来た。
私が出掛けるところ雨はつきもの。
もう、嘆きもなければ、希望ももたない、と言いたいところだが、やはり少しは悔しい気持ち。
さて、講習スタート。
2時間半の稽古を行った。
たった2時間半、されど良い刺激になったと思う。
お陰様で私にとっても貴重な経験となり、得た刺激は大きい。
やはり、人から頼られるのは嬉しいことで、とてもありがたいこと。
人は自分と現状を見失う事もある。
すると傲慢になったり投げやりになったり無駄に意気消沈したりと、まあ色々と影響が出てくる。
それを良い感じにバランスを取るための、自信や感謝、尊敬、謙虚さなど、様々な自己制御に役立つ要素が各自の中で入り乱れている。
ただ、それらはとても繊細で、ほんの少しの要因で崩れたり霞んでしまうものだ。
食事と一緒でバランス良く意識して合わせ持つ事が大切かなと思う。
また、そう仕向けたり指摘することも大事かな。
その中で「頼る」「頼られる」って要素は、何かのメダルや賞状の様な役目があると思う。
だけど「頼(られ)る」って案外無意識の内に溶け込みやすくて、「当たり前」という自然に流されやすい要素かもしれない。
普段の稽古でも互いに感謝の意識はしているし、リーダーという意識も結構大事にしている。
今度はそこに「頼る」って事をテーマに稽古してみたら、一つまた勉強出来るんじゃないかと思う。
さて、帰路のお供は、迷った挙句の「幕の内」。
グチャグチャ言う必要ない程にとても美味しくいただけた。
でも、想像していたのとは違うんだな。
さておき、小さな旅で得たものは大きかった。
感謝。
P.S. 「のぞみ」の顔写真だが、帰りはそれなりに多くの人がホームにいて、そこで場所を取り、スマホを構える事に躊躇している内にまた目の前を通過してしまった次第。躊躇、葛藤はやはり良くない。加えて、それ故のわけのわからぬキャッチ画像になったわけだ。
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