ヒメコー
昨年6月に続き姫路で講習をしてきました。
私が道場出す前にも実は一度伺ったことがあって3度目のヒメコーです!
今回は、3月の昇段審査を目指す生徒達相手に型を中心の指導でした。
型は、どうしても動作の「かたち」を覚えようとする傾向にありますが、そうすると難しいものになってしまいます。
ウチの場合は、基本の型が8つ存在しますが、その位置付けを先ずは理解しないといけません。
稽古は「組手」「型」「基本」この3つで構成されていています。
「組手」は戦うこと。
「基本」は一つの立ち方と一つの技【厳密に言うと(一つの技を一呼吸で当てるまで)を基本と呼ぶ】
まあ、何となくこの2つはわかりやすいと思います。
要は戦い方を学ぶのです。
文房具でもおもちゃでも、それらが増えれば増えるほどに整理整頓した方が効率よく活用出来るというもの。
組手も同じで、技が増えれば増えるほど上手くまとめないとそれらは混乱する要素になり兼ねません。
そこで、型を利用すると非常にまとめやすい、理解しやすいと思います。
明白にテーマを絞り、何度も何度も繰り返して戦術を学ぶのです。
また、組手の稽古は流動的であるために、成長や変化がわかりにくい側面がありますが、型は決まった事を繰り返すので、単純に「出来た出来ない」から得手不得手がわかりやすいというメリットもあります。
私の生徒でも、型を利用して自信を掴み成長の変化を理解する生徒はとても多いし、型での成長は組手の成長と比例しています。
皆、と言っても過言じゃありません。
勿論、なかなか出来ない難題も多く存在します。
でも、自身で気付き自ら課題を把握して向き合うこと、その重要性を理解出来るのも、明確なやり方が決まっている型ならではの特徴です。
結果は確かに自信を掴むうえでの大きな要素ですが、課題と向き合う時点で「出来た」「出来ない」「判らない」と言ったような現状把握も十分立派な結果です。
よく「気合を入れる」とありますが、要は「その気になれ」という事です。
空手の場合の「その」とは戦いで、基本の技や型も意味を理解していなければ組手のイメージなど出来るわけはなく、それこそ気合は入りません。
活きた型とそうでないものは、理解してイメージを持ち「ただの大声」ではない自然な気合があるかどうかで決まります。
勿論、経験の乏しい初心者は戦いのイメージを持つのは難しいでしょう。
その場合は、大きな声を利用して一生懸命稽古する事で得られる自信もとても立派なものです。
このところずっと言ってますが、ものごと準備が大切です。
準備で構えも結果も決まる。
勿論、型は決まりがあるものです。
明確な理解のもと、自身の組手と結び付けて自分の型を作り上げるつもりで審査に挑んでくれたらよいと思います。
期待と共に応援しています。
ガンバレ!!!
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