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  • 最高師範の講習会と特別審査を使いこなすには

    イベント 審査 日々雑感

    講習会を使いこなす

    アラバマより大山泰彦最高師範を迎えて講習会&昇段審査が行われました。

    因みに、最高師範とは私の師匠のことです。

    前日には指導者講習会が行われ、こちらも当然ながら最高師範による講習です。

    まあ、来日直後の2日連続の講習会はハードだったと思いますよ。

     

    今回、2日間の講習を経て最高師範からのメッセージで強く印象に残ったのは、体を使い人と触れ合いながら稽古する事の大切さ。

    人間関係が希薄になり難しくなる現代に警鐘を鳴らそうとしているように思えました。

     

    稽古はざっくりいうと「技に頼るばかりではなくて立ち方を決めて全身を使い、足の運び(ステップ)を合わせる」という内容です。

     

    私の道場からは30名弱の参加がありましたが、皆いつも通り良いパフォーマンスをしていました。

    特に、子供同士で声を掛け合い技術の手助けや列を整えたりしている姿、リーダーシップには最高師範も感心されていました。

     

    子供達の行動と意識は普段通りですが、いつもとは違う環境で同じうように出来たという事は確実に自信に繋がると思います。

    また、昨年参加した生徒達はこの一年での変化(成長)を感じたことでしょう。

    いつもと違う生徒達との稽古で、自身の力量を試すことも出来たと思います。

    これも、講習会ならではの挑戦と発見の素晴らしい経験を積むことが出来たのではないでしょうか。

     

    講習会全体(その後行われた審査も含めて)で言えることは、やはり基本が出来ていない、理解していない生徒はただチカラ任せになり闇雲な動きをしてしまう、ということです。

    特に対人、中でも受け技になるとその差は顕著で、結局、手なら手、足なら足と各パーツが単体で動くしかない。

    スピードや力のコントロールって身体全身が上手く機能しなければ出来ません。

    つまり、基本が身に付いていなければ上手く技をこなすことは難しく、上手く出来ないから余計に慌てるのです。

    「まずは構え」これさえ理解出来て身に付いているだけで全然違うんですけどね。

     

    さて、今度は審査ですが……。

    空気が緩い」と言うのが私の印象で、凄く違和感を覚えるところです。

    自信を持って審査に挑んでいるように見えた生徒はごく僅か。

    多くの生徒達は、まるで済まなそうな態度でその場に立っていました。

    審査は受かるつもりで堂々と披露する場であって、必死に取り組まなければいけないのは審査本番よりも準備です。

    言い訳する前に準備をすれば、審査でヘロヘロになることはあり得ません。

     

    最高師範の審査とは、大きな成長と自信を掴むことが出来る年に一度のチャンスです。

    一番準備が出来るチャンスなのです。

     

    謙虚さ、素直さ、感謝、尊敬、情熱……。

     

     

    ※キャッチ画像は今回の講習会&特別審査とは全く関係ありません。

     

     


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