言ってイイこと悪いこと言う必要のないこと

その日の初級クラスは年長の子が2人と小学1年生が3人。
今は卒園式やなんやらかんやらと忙しい時期で、案の定、先日卒園式を終えたばかりの子がグダグダしていました。
試しに皆に「疲れている人?」と聞くとみな手を挙げてしまいました。
しかもなんの躊躇もなく。
まあ、そこはまだ年長さんと1年生なので、今から言葉の使い方と意識の持ち方、それから行動の仕方を学べば良いと思いますけど……。
例えば、合宿での帰りのバスは皆気持ちよさそうに寝るわけです。
疲れているからです。
特にリーダーの意識を持つ上級者は人一倍ぐったりしますが、それは人一倍の充実感と達成感に包まれるという事です。
こういう時は笑顔で胸張ってハキハキと「疲れた!!」と言うのは格好良いと思うんですよね。
周りも労ってくれるでしょうし。
そうではなくて、普段何気なく使う「疲れた」って言葉を目を輝かせてハキハキ言う子はいないと思います。
どちらかというと、ダラダラする言い訳としてダラダラ言うと思うのですよね。
格好悪いしそれを聞いて喜ぶ人はいません。
これも、そのうち感謝を学ぶと周囲への気配りや影響を考えるようになり、するとあまり情けない態度を取ったり弱音ははかなくなるものですが。
気温や物の長さなどと違って「疲れる」っていう感覚は程度を測ることは出来ません。
なので、使うことに慣れてしまうとキリがなく甘える度合いは増すばかり。
因みに、その後の中級クラス、上級クラスでも同じ質問をしてみました。
誰一人として手を挙げる者はいませんでした。
「疲れた」と言う言葉を構え(姿)を決める、格好つけることへの弊害と知っているのと、それぞれ後輩を意識しての態度だったと思いますが、その反応には嬉しかったです。
皆を褒めたのと同時に「誰かは手を挙げるだろう」なんて思ってしまった私にはとびきりのボンバーチョップを見舞ってやりました。
さて、一生懸命生きることで自信を掴む。
格好つけること、胸を張ること。
疲れたと感じる時、つまらない時、難しい時、嫌な時……。
こういう時こそ格好つけることで心身のバランスを整えることが出来ると思います。
彼等が中級者になった時にまた同じ質問をしてみよう!
それでは。
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