2017夏合宿/2日目午前
集合は「5時半に玄関前」でした。
どこかの部屋で目覚ましが鳴りました。
怠重全快でスマホを見ると、なんと、まだ4時半。
なんだか、とてつもなくどデカい目覚まし時計が鳴ったように聞こえました。
予定よりも早く”起こされた”のは私だけではないようで、それをきっかけにゴソゴソガヤガヤと、まるで昆虫が眠りから覚めたような忙しない音が何処からともなく聞こえてきました。
起きて早々は雲が掛かっていた富士山でしたが、まるで我々の起床に合わせたかのように、雲は流れ徐々に姿を現しました。
「思ったよりも睡眠時間が削られた」そんなやり場のないモヤモヤ感も、雲と一緒にいつの間にか流れて行きました。
宿から芝生の公園までは10分程歩きます。
さあ、早朝稽古の始まりです。
稽古は終わった後が気持ち良い。
朝食前の稽古後はまた格別です。
一汗掻いた後の朝食はなんだか贅沢に感じる。
なんとなくで良いので、そんな風に感じてくれたら嬉しいです。
と言うか、こういう感覚は体のどこかに染み付いて、いつかきっとふと思い出すものです。
それが別に何に役に立つとか、良いとか悪いとか、そんな事はわかりません。
ただ、いつか思い出せる何かがあるって事は、それだけ心が豊かって事だと思います。
朝食後、部屋に戻り休憩……とはいかないのが子供達のたくましいところです。
初日こそどこかよそよそしさがありましたが、2日目ともなると完全に打ち解けます。
ここも子供のチカラと言えるでしょう。
勿論、リーダーのチカラもありますが。
子供同士一緒に過ごす事で、各々が立場を考え、感じて、やるべき事を学んでいくのでしょう。
こういうのって誰に教わることではなく、子供達の中で自然に成り立つものだと思います。
大事なのはそういう場を提供する事と、それを使いこなす事ではないでしょうか。
互いに認め合い、尊敬し合う。
時には助け合い、励まし合い、競い合う。
合宿にチャレンジした者同士にしか味わうことの出来ない何となく暖かい感情がここに芽生えます。
私自身、こうして生徒と生活を共にする中で、彼等の新しい一面を知る発見があり、今後の指導に大いに役立ちます。
教育って先入観や固定観念がどうしても邪魔してしまい、接し方が一方通行に陥りやすい部分があり、そうするとあまり上手くいきません。
マンネリは教育にとって大敵です。
こうして幅や方向が増えるということは、ありがたいですし、ラッキーな事です。
午前稽古のはじまりです。
2時間半ばっちり稽古しました。
ですが、まだ昼です。
同じ1日24時間なのに、時間の感じ方がずいぶんと違うものです。
こんな、”非日常”から(だからこそ)得られる事は多いと思います。
なかでも一番は、日常を客観的に思える事、ではないでしょうか。
まだまだ、どんなドラマが待ち受けているか楽しみです。
合宿は後半に突入します。
つづく
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