TNカップ(支部内戦)がやってくる
コロナ禍が遠い昔の出来事に感じる様になった。
本当に酷い3年間だった。
昨年来、合宿や型の試合、講習会、発表会と徐々に元通りになって来た道場だが、いよいよ来月には組手のTNカップ(東京練馬支部内戦)が開催される。
過去2度開催されたこの大会でなんと反則の合計回数はたったの一度きり。
どんなスポーツでもそうだけど、ルールは勝敗を決める為の手段、それと安全に競技を行うためのもの。
特に格闘技で、子供達が多く参加する機会であれば尚更のことだと思う。
とは言え、時として失敗や事故は起こりうる。
だから、普段の稽古から事故が起きぬよう真剣に稽古するのだ。
そもそも組手は相手と向き合う競技。
だから、不意打ちのような予期せぬ事故のリスクはない。
その分、怪我のリスクもかなり低いといえる。
生徒達を見ていると、やはり上級者は「経験が大事」と理解している様子が伺える。
出る出ないの葛藤は昨年に比べて大分減って来たようだ。
これだけでも成長している姿を見ることが出来て嬉しい限り。
中級者は、まだ葛藤している生徒がちらほらいる様子。
初級者は「まだ早い」と大会は無関係と思われている方が殆どで、まあ、それは当然な流れだと思う。
ただ、経験ってその時の為のものではない。
積み重ね、繰り返す中で、成長に繋げる変化の結果を知る手段だと思う。
そもそも挑戦したことだけでも素晴らしいこと。
課題と向き合っているのだから。
挑戦すれば結果が出てそれが経験となる。
その結果に対しての向き合い方によって結果はついてくるものだと思う。
その向き合い方と結果の変化で成長を感じる事が出来れば、それは自信に繋がるだろう。
変化という成長出来る可能性は、初心者であればあるほど大きいといえる。
だから、重要なのは準備後のスタートではなくて、今の現状を知ることではないか。
今を把握するからこそ、今後の結果と比較することが出来る。
明確な変化(成長)に気が付くことが出来るのだ。
これは普段の稽古で実感出来たとしても流れていってしまうもの。
やはり、そこは大会の様な特別な機会だからこそ結果が印象深く残ると思う。
初め(今回)は「何もわからず、何も出来なかった」でも十分だと思う。
ただ、挑戦しないとそれすらも感じる事は出来ない。
変化を知ることが出来るのはチャレンジした者の特権といえる。
準備してからって気持ちもわかるけど、準備を求めたらキリがない。
足りないもを追いかけているうちに時間はどんどん過ぎていく。
時間が過ぎればチャンスを失う。
将来の為の成長を目指すなら時間と機会は限られているのだ。
その範囲内でどれ程の経験を積めることが出来るか、どれ程の壁との向き合い方を知るか、イコールそれがどれ程の自信を掴むことに繋がると思う。
楽しい事はいくらでも出来る。
ただ、そこに葛藤はあるか、悩みは出てくるか。
そうではない、嫌なこと辛い事、だから悩み、考え、葛藤が生まれて勉強が出来る。
嫌、辛い、だったらやればいい。
それがやがて経験量の差となる。
やってもやらなくても時間は過ぎるのだ。
やってもやらなくても大会後、20日の朝はやってくる。
そこはニコリと笑っていたい。
最後に、皆でちょっとキツい事に向き合うのって私はすごく大事だと思っている。
同じ目標に皆で向き合うからこそ人の気持ちもわかるだろうし、手を差しのべたり声を掛けられれば嬉しいし、そういった人の温もりや達成感を互いに感じる事が出来る。
また、立場を気にする、活かす事で責任感やリーダーシップを発揮し感じ合えることが出来る。
挙句、皆で感謝し合えるって本当に素晴らしい事だと思う。
皆で向き合い、皆で乗り越え、皆で大きな自信を掴みに行きたい。
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