2024 夏合宿/2日目午後
合宿2日目、午後。
参加者全員が揃った。
仕事の合間に来てくれる生徒もいれば、次の日から部活の合宿という生徒も参加してくれている。
本当にありがたいとしみじみ感じる。
合宿は中盤を迎えると、疲れが溜まってくる。
だから構えが崩れる。
すると、思うように体が動かなくなる。
ストレスを感じて集中力もなくなる。
だったらその逆をいけばよい。
疲れを感じようが筋肉痛だろうが何が何でも構えを決める。
すると体は動く。
たとえ思うように動かないとしても、疲労を言い訳にすることはない。
現状を把握して、それに対して向き合っていることを理解出来ると、いちいち慌てなくなる。
それよりもむしろ、自分をコントロール出来ていることに対しての自信を掴むことが出来ると思う。
気合を入れる、とは「構えを決める事」といってよい。
黒帯だって疲れているに違いない。
でも、それよりも重厚な経験値と責任感からくる余裕が姿となって現れるんだと思う。
今年の合宿のテーマの一つに「しゃべる!」ということがある。
普段から「伝える」ことを大事に稽古している。
「伝える」「伝えよう」とする意思が丁寧さを与えてくれると思うから。
疲れているはずなのに、いや、疲れているからこそなのだろう。
この2日目の午後あたりから、大人子供、初級から上級者問わず皆で声を掛け合うことが出来ていた。
「構えを決める」って簡単ではない。
特に疲れてくると崩れやすい。
ケガも起きやすくなる。
特に経験者はそれを身をもって知っている。
人の気持ちがわかる経験ってやっぱり大事で、合宿だからこそ経験し合えるということ。
素晴らしいと思う。
それともう一つ。
合宿2日目の夕食といえば、そうバーベキュー!
稽古中に誰かがそれを口にした(私か!?)。
すると、皆の目と顔が一層輝きを増して、構えも少し低くなり躍動感が溢れた。
まあ、バーベキューはある意味「最強クラス」のモチベーションアップ要素かもしれない。
正直なんでも良いと思う。
たとえ些細なことであっても、それに気づき自分のチカラとなるのだったら。
普段の稽古から周りを意識したり、リーダーシップを発揮したり、技や型、組手もただやるのは意味がない。
特徴を掴んだり、相手の癖を読んだりと、気付く事と行動を起こす練習はいくらでも出来る。
気を使った分は必ず自分に返ってくる。
綺麗な花や冷えたドリンクも魅力的。
それをモチベーションとしてとらえることが出来ればとてもお得。
帰ればバーベキュー。
わかりやすい。
でも、それだけではない。
昨日今日と皆でばっちり稽古をやった後に皆で迎えるバーベキューなのだ。
最高に決まっている。
配膳から食材の調理、片付けに至るまで、上級の大人と中学高校生達が本当によく働いてくれた。
小学生達もいずれそれを引き継ぐ立場となる。
今は当たり前のようにやってもらっているけど、当たり前に振る舞っているのはあくまでもリーダー達のチカラ。
そのうち経験を積み、年を重ねるうちにリーダー達の大変さと偉大さ有難みが分かってくる。
経験と自信のバトンはずっと引き継がれるだろう。
とても自然で一番説得力のある教育環境だと思う。
バーベキューは花火で〆るのが合宿の定番。
何故人は火を見ると踊りだすのだろうか……??
さて、2日目も無事に終えることが出来た。
あっという間だった。
だけど、体はドッと疲れを感じる。
でも、すごく心地よい疲れだ。
皆が協力して作り上げている大事な時間と空間は、適度な緊張感があり高揚感、達成感が入り混じる。
合宿でしか味わえない特別な感覚。
さあ、明日は合宿最終日。
丁寧にまとめていきたい。
おやすみなさい。
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