春の審査
このところ、ずっと大会にまつわるネタばかりになっていたこのブログ。
大会前の稽古では、色んなドラマ、生徒達が自分と向き合う場面が溢れ出る。
同じような内容に結構飽きると思うけど、彼等が直面している現状や問題の解説は、なるべくダイレクトに伝えようと思っているのであしからず。
私なりの大会前の葛藤だ。
さて、一月程経ってしまったが、先月末に昇給審査を行った。
まるで春を待っていた花々のように、道場内は色とりどりの帯をなびかせた生徒達で満開を迎えた。
今回は、中級以上の生徒が多い。
中級者以上と言えば「競争の意識を持つ」だとか「人の真似をしない」「失敗したら取り返す意識」等の稽古の仕方は理解している。
だから、それなりに審査もこなしてしまうだろうとは容易に予想がついた。
ここは、次の領域に突入してほしい。
「確実に出来ることを増やす」という目標。
特に初級の課題は拘って追及したい。
料理や勉強、他のスポーツでもそうだと思うけど、やはり基礎が大事。
基礎をバッチリ身につけていれば、後は応用でこなせる。
基礎があるから応用があるといえるけど、応用があるから基礎の重要性を再認識出来るともいえる。
兎に角、基礎をしっかり身に付けておく事で頭と体の課題への整理が出来る。
その為には繰り返しの稽古。
何度も何度も繰り返す中で自分なりの要点やコツが見えてくる。
すると、大抵の事は基礎、中でも数個の「基礎の基礎」が理解できるようになる。
そしてなによりも、最低限の自信をずっと持ち続けていられるのはとても大きいこと。
さて、案の定、審査が始まると(始まる前から)上級者は程良くリーダーシップを発揮していた。
態度も意識も申し分ない。
中級者との差もやはり明確だった。
同時に中級者と初級者の差もハッキリ、クッキリしていた。
終わってみれば、中級以上の生徒達は出来た所と出来なかった事、今後の課題が鮮明になったと思う。
「身につける」稽古方法と大切さが理解出来たんじゃないかな。
確実なものを身につける事で掴める自信と、挑める勇気なんかも理解出来ただろう。
今回も生徒達、良く頑張った。
勉強に来てくれた黒帯もサポートありがとう。
皆良い経験をまた一つ掴むことが出来たと思う。
それでは。
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