ブログ稽古 初回 / 回し蹴り
受験生といえば傾向と対策が大事。
今できる空手の稽古と対策は、復習と確認だと思います。
オンライン稽古も考えましたが、色々と時間も掛かりそうなのでブログを使って今確認したい稽古を提案しようと思います。
白帯から黒帯までの全生徒が自身の稽古の発見や確認の為になれば嬉しいです。
学生は日々勉強に明け暮れている事と思いますが、その合間に、息抜きに、気分転嫁に活用してみてください。
出来たら読むだけでなくて、実際に体を使ってちょっと試してほしい!
ご父兄の皆様も、簡単な体の使い方や動作も説明しますので、よかったらお子様と一緒に体を動かしてみてはいかがでしょうか。★←体験マーク
いくつか質問形式になっていますので、お子様に答えを聞いてみてください。☆←質問マーク
それでは、ブログ稽古はじめていこうと思います!
白帯から黒帯まで皆を悩ませるのが「回し蹴り」。
悩めばまだ良いのですが、「自分は出来る」と一番勘違いしやすいのも回し蹴りです。
回し蹴りは背足(はいそく)=足の甲で蹴れることから、比較的安全に蹴ることが出来る。
だから蹴りやすい。
白帯から回し蹴りを稽古するのはその為です。
上級者であるほどに蹴る回数は増えるわけで、それだけすぐに癖が付きやすいといえます。
☆さっそくですが、ここで質問その1!
回し蹴りで気を付けないといけないのは(よく皆が間違えやすいポイントは)なんでしょうか?
そうです。
答えは「膝が前に出る事」
蹴り足の膝を本来は横にあげなければいけないのに、どうしても前に出る。
例えば歩いたり座ったりと、日々の生活の中で膝を前にあげる(曲げる)ことは自然に行っているのに対して横にあげることはほぼないと思います。
だから、まず体がそれに慣れていない。
気を抜くとすぐに膝が前に出てくるのは、本来あるべき人間の自然な動作です。
だからこそ、常に意識と確認が必要なのです。
膝を横にあげる動作が難しいのは何も蹴り足だけの問題ではありません。
蹴り足の膝を横にあげるときにバランスをとるのがとても難しいのです。
☆さて、ここで質問その2!
回し蹴りに限らず体のバランスをとるうえでそれを邪魔する体の個所はどこでしょう?
これも簡単ですね。
答えはみんなの大敵「肩」です!
膝を横にあげようとすると、どうしてもあげる方の肩を下げてしまう人が多いです。
勿論意図的に肩を落とそうとしているのではありません。
意識とは別に勝手に反応してしまうのです。
あらゆるところにしつこく邪魔しにくるのが肩です。
まるでバイキンマンのような存在です。
★まっすぐ立った状態から片足を(図1)のように横にあげてみてください。
図1
バランスをとろうとすると、体の軸はまっすぐで横にあげた方とは逆に傾くと思います。
そこで(図2)のように肩をあげた足のほうに近づけてみると軸は曲がりバランスをとるのは難しいと思います。
図2
それでも、軸足の重心を上手く斜め前に逃がすことが出来れば(図3)まだバランスはとれるかも知れません。
図3
でも、肩に力を入れて且つ軸足のつま先や膝が内側に向いてしまえば(図4)、体勢を維持するのは難しい。
図4
回し蹴りは軸を回すのも難しいために、「回そう、回そう」と意識します。
すると、体勢は力をためようとする(図5)。
図5
それがつま先や膝が内側に向きやすい理由の内の一つです。
そうではなくて、膝とつま先をやや斜め前に自然に踏み込むとよいです(図6)。
図6
さて、それでは実際に試してみましょう!
★膝を横にあげて(図7)の形を真似て止まれる練習をします。
図7
時間をかけて根詰めて止まろうとするのも勿論よいですし、ふとした時(例えばトイレや歯磨きに行くときや、家の中で誰かと向き合った瞬間に互いでやったり、だるまさんが転んだで活用しても良いと思います)に試してみてください。
次に膝を横にあげた状態から蹴らずに軸だけ回しましょう(図8)。
図8
そこでまた止まれればよいですね!
軸を回すというよりもかかとを踏み込む意識を持つようにすると良いと思います。
☆質問その3、この時バランスをとるコツはなんでしょう?
そうです、あとは上体の使い方、特に手の振り方は大事。
蹴る方と同じ腕のみ横に大きく振りましょう!
経典1巻73ページの下に説明があるように、蹴り足は使わずに軸足と手の振り方のみ試すのもお勧めです!
まとめます。
1、先ずは膝を横にあげてバランスを取れるかどうか試してみましょう。
2、膝をあげた後に軸のかかとを踏み込んでみましょう(膝をあげずに手の振りと軸の回転のみ試すのもとても良いと思います)。
3、一連の動きを合わせて試してみましょう(膝を横にあげる→軸を踏み込む→スナップして蹴る)!
こんな順番で試してみてください。
ではまた。
第二回の予告ですが?
ヒントは青帯で稽古するカカトを使った空手の技の中で最も強い技の内の一つです!
ご期待ください。
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